倉庫の王様

時間をかけて乾かした髪。



手触りのいいストレート…。



「お前の髪大好き…」

「もう…寝よ?」

「まだ早くね?もう少しこのままでいいって…」



デカイソファーにふたりで座って後ろから抱きしめてる。



小さい体が俺の脚の間に収まってて、それすらカワイイと思ってしまう…。



小さくて細くて…。



もたれ掛かってきても軽い…。



「先生の腕って眠くなる…」

「寝たら運んでやるよ」

「寝ないよ。まだ…起きてる…」



暗いと怖いサチには今寝てもらった方がいいかもしれない…。



逆に俺は明るいと寝れないタイプだから。



それにいつまで我慢できるかわかんねぇし…。



「いっぱい…好き?」

「いっぱい好きだけど?」

「今日も一緒に寝てね?」

「うん」

「先生と一緒ならなにも怖くない…」



どんな…意味?



それはムリしてんの?



それともサチなりも頑張り?