街を抜けるまでにあったことを報告。



ウソはつきたくない。



「じゃあ河原は円満失恋だな」

「心苦しかったけどね~…」

「じゃ、俺の番。昨日クラブ行ってナンパした女と一発キメてやろうとしました。ごめんなさい」



へっ!?



な、なにそれ?



ナンパとか一発とか…。



それって浮気!?



「でもできなかった…」

「なんで…?」

「お前が泣く気がして」



ヤバ…。



浮気されかけたのになぜか嬉しい…。



許せないのに嬉しい…。



「もう学習した。ごめんなさい」

「あっ、いえ…。あたしも河原君とデートしてごめんなさい…」

「じゃあ行くか」

「どこに!?」



ニヤッと笑った先生が連れて来てくれたのは人気のない山の中…。



車をおりて握られた手…。



「どこいくの!?」

「すぐ着く。ほら、歩けチビ」

「歩幅が違うんだからもっとゆっくり…」

「悪いな、足が長いもんで」



なんか楽しそう…。