河原君と入った映画館。



飲み物まで買ってもらっちゃった…。



距離が近くてドキドキする…。



「見たかったんだ、コレ」

「結構話題になってたよね。あたしも見たかった」



ニコッと笑った顔は天使みたい…。



先生の意地悪スマイルとは正反対だよ…。



「龍チャン、好きな人いないって言ってたけどさ、それってホント?」

「あっ…。ごめん、ウソ。実は彼氏がいるの。歳が離れてるから人にはあんまり言えなくて…ごめん…」

「そうだよね…。なんかメールしたってこうしてデートしたって…。龍チャンは俺を友達としてしか見てない雰囲気が伝わるんだよね…」



そんなつもりじゃなかったんだけど…。



河原君をちゃんと見ようと思ってたのにな…。



「ごめんなさい…」

「まだ諦められないけど…。普通に接してくれる?」

「うん!!だって友達だもん!!」

「泣きたくなる~…」



そのあとの映画とお昼ご飯は楽しかった。



河原君ならきっといい恋ができると思う!!