倉庫の王様

店のコには手を出すなと言われてた。



本気で出す気はねぇけどさ…。



サチがムカつくんだもん…。



「じゃあしばらくこのままでいてくださいね!!」

「灰皿とコーヒーちょうだい?」

「今持ってきま~す」



目の前にあった女が読む雑誌…。



ガキ向けか…。



サチ並に小さい女がキラキラ輝いてた。



「さすがロリ」

「だったら違うの持って来いよ」

「なんかあったんだろ」

「サチが明日男とデートすんだよ…。しかも俺のクラスのカワイイ顔した学校のアイドルと」

「阻止すりゃよくね?」



できねぇからここに来たんだろうが…。



俺はダメだって言ったし。



完璧にサチが悪い。



「今日の水族館も学校の生徒いたから中止になったし…」

「もっと遠くに行けよ…」

「病み上がりだったから!!ってかマジで襲うぞって…」

「まだ我慢してんの?」

「してるけどなにか!?この俺が我慢っ!!」



なんで好きになったんだろ…。



別に生徒じゃなくてよかったのに…。