倉庫の王様

【遊和】



あんな写真見せたくなかったのに!!



ユリさんのせい…。



だからちょっとね。



「毛玉にご飯っ…」

「寝てるし」

「もぅ先生っ!!」

「なに?なんか不満?もっと?」

「意地悪っ!!」



たかがキスくらいで…。



別にいいじゃん、俺の秘蔵写真見たんだし。



「さっきの返してくれんならやめてやるよ?」

「ヤダよ…。あんな先生の姿一生見れないもん」

「返せよマジで~…」

「帰り際にもう3枚もらっちゃった…」

「はぁ!?出せっ!!」

「先生って昔から金髪だったんだね!!幼くてカワイイの!!」



それは親父に対する反抗心の現れで…。



だけど今もなんとなくそのまま染め続けてて…。



別に黒にしたっていいんだけど…。



今は教頭に対する威嚇だったりして。



「昔もモテたんだろうなぁ~って思った」

「モテねぇよ。お前こそどうなの?河原」

「あっ!!」

「なに?」

「言い忘れてた…。明日…デートして来ます…」



なにっ!?