倉庫の王様

反対もされなかった…。



さすが先生のお母さん…。



背が小さくてよかったと心から思いました。



「ご飯食べてく?」

「いや、帰るよ。毛玉のメシの時間だし」

「家元がいない時にまた来てね!?あっ、サッチャンにいいものあげる!!さっき掃除してたら出てきたのよ~」



そう言って手渡されたのは先生の若かりし頃の写真…。



ウソ…これが先生?



「なんでこんなもんっ!!ユリさん!!」

「キレイじゃない。あははっ!!」



まさかの女型ってヤツ!?



先生じゃなくて女の人みたい…。



「た、宝物にしますっ!!」

「またね、サッチャン」

「お邪魔しました!!」



先生にグッと近づけた気がした。



今まで知らなかった先生…。



「これ何歳くらい?」

「やめたのが高1だからそのくらい…」

「すごかったんだね~…」

「親父から逃げただけ。で?家に行きますか?」

「行きます…」

「そうかそうか、やっと覚悟したか」



ふぇっ!?