倉庫の王様

耳を塞いでる先生は全く悪気のなさそうな顔…。



「だからスミレもおかしなことになるんです!!兄さんがしっかりしてないから!!」

「うるせぇなぁ~…。後継ぎの事は仕方ねぇだろ。俺、親父嫌いだし」

「兄さんと比べられる私の身にもなってください!!」

「お前のが合ってるって。で?スミレとユリさんいねぇの?」

「母さんならそのうち帰って来ますよ。スミレはもう3日帰って来てないですけどね」



家族の話しに入っていけない!!



いや、入るつもりはないけど意味がわからない…。



「祖父ちゃんもいねぇの?」

「知りません!!どうせまた囲碁クラブでしょ!!失礼します!!」



なんか超怒ってたけど大丈夫なのかな…?



あれが先生の弟さん…。



「固いと思わね?あれで18だからな」

「じゅっ!?18って…」

「サチの一つ上か?今高3で妹は高1」



あたしと歳、かわんない!!



なにげに歳が離れてるんだ…。



さっきは和服だったから桔梗さんが大人っぽく見えたんだろうか…。