職員室には寄らずに向かった保健室。



優しい織田先生が仕事中。



「あら宮先生」

「うちの生徒来ましたよね?」

「もう少ししてから帰るって言うから寝てるわよ。そこの角のベッド」

「すみません、手間かけさせて」

「仕事だからいいの~」



カーテンが引かれた角のベッド。



隙間を開けて覗くと氷枕に寝てるサチが苦しそうにしてた。



「龍ヶ崎?入っていいか?」

「あっ…はい…」

「大丈夫…じゃなさそうだな…。親父さんに電話する?」

「父…今日は大事な会議で…」

「なら送ってってやるから4時間目まで待てる?俺授業ねぇから」

「待てる…寝てる…死んでるかも…」



なんかめちゃくちゃカワイイんだけど…。



ホント、ガキ!!



チビだし顔赤いし!!



「じゃあ寝とけな?帰る時にカバンとか持って来てやるから」

「オヤスミ先生…」

「織田先生、4時間目に送って行くんでそれまでお願いします」



キスくらいしてくりゃよかった…。