倉庫の王様

だけどなんだかいい人みたいに見えて来てしまう…。



複雑な気分なんだけど…。



「これからも父をよろしくお願いします…」

「当たり前じゃん!!玉の輿だしね~」

「へっ!?」

「ウソウソ!!会社が潰れてもあたしが養ってあげるから心配しないで!!」



今のは…どんな意味?



まさか父…結婚する気でいるの?



もしかしてその報告?



急にお母さんができたらどうしたらいいの!?



心の準備ができないよ!!



そんな不安は的中…。



アユミさんが作ったご飯が並ぶ食卓…。



目の前のふたり…。



「サチがいやならしない。受け入れられなかったら仕方ないし…」

「あたしも同じ気持ちだからね?サッチャンのことをいちばんに考えたいの」



なんて言えばいいのかわからない…。



どうしたらいいのかもわからないよ…。



つい隣にいる先生の裾を掴んだ。



それに気づいてくれたのか、先生の一言…。



「ソレ、攻めるような言い方に聞こえる。コレクソまずっ!!」



泣きそう…。