倉庫の王様

放課後になってから倉庫に行きタバコ片手に携帯と睨めっこ。



サチ父の番号は聞いてたから知ってるけど…。



やっぱり緊張するし…。



「なんだよ!!」

「お世話様です、宮です」

「だからなんだって言ってんだよ」

「土曜日にサチさんください」

「許すかコラ!!」

「誕生日くらい大目に見てくださいよ!!」



ん?



父が黙った…。



これはまさかのまさか?



「そうか…」

「手は出しませんからせめて1日だけ泊まり許可を…」

「俺もたまには羽伸ばしてくる。サチを頼んだぞ」



よっしゃっ!!



なかなか話しがわかるじゃないか!!



「お前はサチのことをどれくらい大事に思ってるんだ?」

「どれくらいと言われましても…」

「まぁいい。くれぐれも間違いのないようにな」

「はい!!」



かなり浮かれてしまう。



これは念願の初ピー…?



いや、一晩一緒にいれたらそれでいい。



サチのペース、サチのペース…。