「寒っ……」 あたしはマフラーに 顔を埋めた。 冬の風は冷たい。 向井さんに メールを送ってから早5分。 たぶん早くても 10分はかかるだろうな… って思いながらも あたしはもう 門の前に立っていた。 やっぱりこの寒さに 短いスカートはきつい。 スカートの下に ジャージ履こうかなぁ… って思っていたとき バシッー 「中村ぁ!!」 後ろから叩かれた。 「ったぁい!!」 勢いよく振り向くと 見慣れた顔が そこに立っていた。