それからバイトの 時間が終わって いつも通り あたしが先に着替えに ロッカーへ行った。 暖房もない ロッカーは寒い。 もう12月だしね…… 急いで着替えて 向井さんの元へ戻る。 ってかロッカーの鍵 渡しに行かなきゃだからね。 「鍵どーぞ。」 と笑いながら言う。 「ありがと。」 向井さんは あたしの手の上から 鍵を取った後 代わりに紙切れを乗せた。 「はい。どーぞ。」