「向井さん…??」


ボーッとしてた俺に
怜奈は少し近づいてきて
俺のTシャツを掴んだ。



「どーしたんですか??」


寝ていても
下から見上げるその顔に
俺の胸が鳴り止まない。



「なんでもないよ。」


すぐに寝てしまおう
怜奈より先に寝てしまおう
そう思ったのに


怜奈が俺のTシャツを
まだ掴んだままで
まだ俺を見上げてるから


気がついたら俺は
怜奈にキスをしていて
怜奈の上に乗っかていた。




【*拓海Side*終わり】