「ねぇ…
拓海ん家で話さない??

ここ寒いから。」


そう言ったのは
海凪さんだった。


確かに寒い…


「あーいいよ。来る??」


向井さんは
ズボンのポッケから
鍵を出した。


当然っていうか
話の流れでみんな
向井さん家に
入るんだと思った。


でも……

「あっ…俺いいです。」

「じゃあ…俺も。」


って雅也に続いて
島崎も言ったから…

だったらあたしも
遠慮すべきだよね…


「じゃあ…あたしもいい
「「怜奈は行けよ。」」


2人に声を揃えられて
言われた。


えぇぇー!?
なにそれっ??

思わず2人のほうに
振り向いたけど
失敗したって思った。