そしてあたしたちは今 島崎の家にいる。 向井さんはまだ 帰ってきてなかった。 今日あたしが バイト入ってないのは 奇跡に近い。 木曜日は 人手不足だから… 「何時くらいに 帰ってくんだよ??」 「6時くらいだと思う。」 「あと30分くらいか…」 2人の会話も 耳に入らなかった。 初めて来た 島崎の部屋の印象とかも 見てるヒマはない。 ただ胸が苦しくて ボォーッとしていた。 時間が経つのも ある意味忘れていた。