「また明日も来るよ。何時ぐらいに来ればいい?」


椅子から立ち上がり、鞄を背負って、俺は言った。


「うーん…流羽が来たい時に来て。いつ来るかわかんない方が、ドキドキして楽しみだから」


そう言って、有貴は唇の両端をニッと吊り上げた。


「わかった。じゃあ、おやすみ…有貴」


頬に手を添えて、唇を重ねた。


「おやすみ…気を付けてね、流羽」


寂しそうに俺を見つめる有貴に笑顔を見せ、病室を出た。


今日は運動会に告白に、とても長い1日だった気がする。

家に帰ったら、ゆっくり休もう…