中1の秋、俺は失恋した。



「俺…っ、柚里(ゆり)のこと好きだ!」

「えっ…?」

「…付き合って下さい」

「…ごめんなさい。私、ずっと忘れられない幼馴染みがいて、流羽(りゅう)くんのことは友達以上に見れないの…。ごめんなさい!」


俺はその場に1人残され、柚里はここから去って行く。

あの日、俺の3年越しの片想いに終止符が打たれた。


そして今。

中3の春を迎えた俺は、許されることの無い恋に堕ちることになる──