「てめぇは前からオレのこと、キライだったな」
「ああ、大ッキライだったさ。ただの庶民上がりが、生意気にも俺と同等の立場だってのが、な」
「庶民って…」
わたしは思わず白雨を見上げた。
「玄武だけ、庶民出なんだよ。玄武と朱雀は元々ヤクザ関連の血筋だ。俺は裏世界の一族だしな。だが、玄武だけだ」
白雨は殺意を込めた視線を、正義くんに向けた。
「玄武だけ、一般民なんだよ。そんなの許せることか? 今まで四獣神は血で固められてきた。なのに勢いだけで、コイツは玄武になっちまったんだよ」
「…いいことじゃない。美夜の学生に求められることは、強さだけで、血ではないわ」
「分かっちゃいねーな。月花ちゃんはよ」
白雨は首を横に振った。
「血も掟も、守ってこその結束だ。雑種が入っちゃ、腐るんだよ」
「ああ、大ッキライだったさ。ただの庶民上がりが、生意気にも俺と同等の立場だってのが、な」
「庶民って…」
わたしは思わず白雨を見上げた。
「玄武だけ、庶民出なんだよ。玄武と朱雀は元々ヤクザ関連の血筋だ。俺は裏世界の一族だしな。だが、玄武だけだ」
白雨は殺意を込めた視線を、正義くんに向けた。
「玄武だけ、一般民なんだよ。そんなの許せることか? 今まで四獣神は血で固められてきた。なのに勢いだけで、コイツは玄武になっちまったんだよ」
「…いいことじゃない。美夜の学生に求められることは、強さだけで、血ではないわ」
「分かっちゃいねーな。月花ちゃんはよ」
白雨は首を横に振った。
「血も掟も、守ってこその結束だ。雑種が入っちゃ、腐るんだよ」

