「…四獣神、3人を敵に回して、もし黄龍が現れたらどうするの?」
わたしは声をひそめ、白雨に言った。
「黄龍? そんなヤツ、いねーよ」
しかしヤツは鼻で笑った。
「創立十七年経っても、姿を現さない黄龍なんて存在いるかよ。はじめは理事長のことかとも思ったがな。そうでもねーみてーだし」
「でも四獣神のお互いの立場は、同じでなければならない。その掟を破れば、ただでは…!」
「それすらも良しとする立場に、俺がなれば良いだけだ」
「自分で黄龍になろうと?」
「―ああ、そりゃ良いね。美夜の卒業生も在校生も全て掌握できる存在なんて、ステキだな」
白雨は野心に満ちた眼をする。
わたしは声をひそめ、白雨に言った。
「黄龍? そんなヤツ、いねーよ」
しかしヤツは鼻で笑った。
「創立十七年経っても、姿を現さない黄龍なんて存在いるかよ。はじめは理事長のことかとも思ったがな。そうでもねーみてーだし」
「でも四獣神のお互いの立場は、同じでなければならない。その掟を破れば、ただでは…!」
「それすらも良しとする立場に、俺がなれば良いだけだ」
「自分で黄龍になろうと?」
「―ああ、そりゃ良いね。美夜の卒業生も在校生も全て掌握できる存在なんて、ステキだな」
白雨は野心に満ちた眼をする。

