LOVEファイト!

参った、と言うのは口だけで、態度は相変わらず軽々しい。

「―でも、その口塞いでしまえば、話は終わりだろ?」

パチンッと白雨が指を鳴らすと、いろいろな所から学生達が姿を現した。

けれど中には、美夜以外の制服を着ている人もいる。

「…ちっ。ここまで落ちたか、白虎よ」

「他校生を入れるなんて…! 呆れたヤツね!」

青城先輩も朱李ちゃんもそう言うけど、緊張感が顔に表れている。

―2人の手下と合わせても、この人数では勝負は五分五分か。

「あいにくとこの学校は俺には狭すぎてなぁ。優しい友人がたくさんいて、助かったぜ」