「えっ?」

「あっ、言ってなかったっけ? 俺、四獣神の1人で白虎なんだ」

「…じゃあこの騒ぎは、四獣神同士の…」

「ああ。滅多なことじゃ四獣神同士はぶつからないが、珍しいことじゃないんだ」

…厄介だな。

立場が均等している者同士の戦いは、めんどくさい上に厄介なのを知っている。

「彼が大人しくしてくれることを約束してくれるなら、俺はキミに危害を加えないって約束するよ」

…このことを翠麻達は予想していたのか。

きっと彼はこの条件を飲んでしまうと分かっていて…。

完全にわたしの失態だ。

彼に合わす顔が無いな。