LOVEファイト!

彼女は頷くだけだったけど、手を振り払ったり、嫌がったりはしなかった。

「さて、やっとわたし達の番ね。何食べる?」

「えっええっと…」

彼女はメニュー表を見て、戸惑っていた。

「もしかして…クレープ食べるの、はじめて?」

彼女は再び真っ赤になって、頷いた。

「ん~。ならわたしのオススメで良い?」

「うっうん…」

…美夜にあるまじき、大人しさだな。

「じゃあ今日のオススメのピーチクリームロール1つ、フルーツ付けてください」

「はい」

「あとアップルカスタード。チョコスプレーと生クリームを付けて…」

…ととっ、クレープだけじゃノドが渇くか。