LOVEファイト!

「何食べたいか、決めといて」

わたしは彼女の腕を掴んだまま、列に並んだ。

すると女の子達の話し声も止まった。

「今日のオススメは…ピーチクリームロールとアップルカスタードか」

背伸びして、看板を見ながら言った。

ちなみにオススメにはサービスがあって、トッピング無料。

チョコとかコーンとか好きなだけ頼んで良い。

「わたし、ここのクレープ、久し振りなのよね」

「そっそう…」

消え入りそうな声。でもキレイな声だ。

「前は女友達と来てたんだけどさ。最近、彼氏が出来てね。彼とも来ようかと思ってたところなの」

「…ふぅん」

「でね…」

わたしは自分達の番が来るまで、一方的にしゃべり続けた。