LOVEファイト!

「こう言ってはなんですが、夜上クン一人ならばボク等がいますから、問題は無いに等しい。ですがあなたまでいるとなると、話は別です」

「女一人加えただけで傾くような状態ならば、わたしは正義くんの方が心配だわ」

「何だと!」

芙蓉が机を叩いて立ち上がったものだから、周囲にいた人達が一斉に沈黙し、こちらを見た。

「芙蓉、やめなさい。ボク等はあくまで説得しに来たんです。それに素直に頷かないことは、想定済みのはずです」

「だけどこのアマっ!」

「やめなさい」

あくまでも静かな翠麻の声。

芙蓉は顔を真っ赤にしながらも、再び席に座る。

「すみません、月花さん。あなたの言うことはもっともです」