その後、広場で話をして、デートはオシマイ。

駅近くに家があるので、彼にはそこまで送ってもらった。

そして家に帰ると―。

「おかえり~、ひな。お父さん、来てるわよ」

とても40近くには見えない若い女性こと、わたしのお母さんが出迎えてくれた。

「げっ。…何でよりにもよって、今日なのよ」

思わず顔が険しくなる。

せっかく良い気分で帰って来たのに…。

「今日は日曜日だからね。ひなのこと、ずっと待ってたわよ」

ヘタすれば20代に見えるお母さんは、ニコニコ笑顔。

「う~」

うなるけど、逃げられないのは分かっている。