LOVEファイト!

「あなた…美夜のコね? でもいくら美夜の学生だからって、ムチャなケンカは感心しないわよ」

頭を起こし、少しずつ水を飲ませると、少年はだんだん意識がハッキリしてきたようだ。

軽く頭を振り、ゆっくりと立ち上がる。

「説教はセンコーだけで、カンベン…」

「ガキが何言ってんのよ」

そう言いつつも、ふらつく少年の体を支えた。

「ムリな時は誰かを頼りなさい。そのことは大人でも子供でも関係無いんだから」

少年の目が、真っ直ぐにわたしを見る。

…何て強い目をしているコだろう。

きっと将来、この少年は強くなる。

誰よりも、何よりも。

「本当の強さの意味、間違えないで。弱さは恥じゃないことを、知って」

「…うるせーよ」

吐き捨てるように言って、少年はわたしから離れて、一人で歩き出した。