LOVEファイト!

「なのでしばらく、白虎は欠席します。その間に青竜・玄武・朱雀のお三方で高等部の方をまとめてください」

「あいよ」

「分かった」

「了解したわ」

三人の顔が、真面目になる。

「それとお嬢様、頼まれていたものが用意できましたので」

中川さんはにっこり笑って、紙袋を差し出してきた。

「わっ、ありがとう。助かるわ」

「いえいえ。いつでも困った時には、お申し付けください。社長からも『よろしく頼む』と言われていますし」

「あっ…ははは」

「陽菜子さん、これなぁに?」

「ずいぶん大きな荷物だね」

朱李ちゃんと正義くんが、興味津々に紙袋を見ている。