「ぶっ…あはははは!」

「あはははは! おっかしーでしょう? 陽菜子さん」

朱李ちゃんが見せてくれた写真に、わたしは大爆笑していた。

ここは美夜学院の理事長室。

今はわたしと朱李ちゃん、そして青城先輩しかいない。

朱李ちゃんは正義くんの写真を見せてくれた。

わたしに告白する前、彼はとんでもない姿をしていた。

ハデな茶色に染めた髪は少し伸びていて、化粧をしていた。

制服も改造していて、ちょっと昔の不良を思い出させていた。

「前はこんなカッコしてたのによぉ。いきなり真面目ちゃんになったモンだから、どうしたんだって、ウワサになったんだぜ?」