LOVEファイト!

「誠意? 誠意って、コレか?」

足元の白雨を見下ろすと、ニヤっと笑った。

あっ、コレはヤバイ!

と思った瞬間、

ドカッ ゲシッ

「うごっ」

白雨を蹴り始めた。

顔や腹、足も満遍なく。

「止めて! 冬丘さん!」

わたしの声に、近くにいた冬丘さんはすぐに秋観さんを羽交い絞めにした。

「やめろ、紅葉。お嬢様が引いてる」

「おっと…。お嬢の目には悪かったか」

そう言って嫌な笑みをわたしに向ける。

…相変わらずイヤなヤツ。