「四獣神は私が作ったものだ。勝手に変えられては、困るよ。白虎」

「うっ…。は…い」

白雨は膝から崩れ落ちた。

「そして玄武」

「…はい」

玄武を見る理事長の眼は、とんでもなく冷たい。

「キミ、いつからウチの娘と付き合っているんだい?」

「……はい?」

拍子抜けした正義くんの声。顔もきっと拍子抜けしているだろうな。

「このコのことだよ」

正義くんの脇から、私の腕を掴み、出した。

「わっ! 父さん、乱暴!」

「どういうことかな? ひな、いつから彼氏ができた?」

いつもは激甘な父さんだけど、今はわたしでも怖い…。