戦争は、ラルファ国の1番の脅威である紅色の魔力を、捕虜として我が国に持ち帰る事で終結した。
表向きはそうだった。
事実は違った。
私の計画は、悪い方にばかり進んでいた。
カルラ様が魔力を永久封印していた事実を知り、あの時始末したはずの幼い娘の消息を知ろうと、再度ラルファに向かおうとしていた最中。
「ふふ…。あははははは!…私が、鳥籠の中の鳥に…なったという事ですか…?」
私は、サザエル国から出る事が出来なくなっていた。
「弟のリオンが、城を出ました。私を恨み、国を恨み。反乱軍としてこの国を救ってくれる日を、私は待ちます。」
リフィル様は久しく見せなかった凛とした表情で、私にそう言った。
敵の侵入を察知する為に、私が自ら張った国を囲むバリア。
そのバリアを、リオン様は私を上回る魔力で張り替え、私を始めとする全国民が敵地を侵略しない様に、
国に閉じ込めた。
戦争終結の事実は、
彼の反乱によるものだった。
閉じ込められた。
リフィル様を自由にする。
その願いは虚しく、
彼女の鳥籠は二重にも、三重にもなってしまった。
サザエル国は、
私たちの「箱庭」になった。

