ここからそう遠くないところに、救急病院があったハズだ。

浩之は可能な限り車を飛ばすと、

そこの駐車場へ乗り入れた。
 
芝崎さんの持ち物を物色して、

助手席に置かれた鞄の中から、

保険証を探し出した。
 
それをポケットにしまい、

芝崎さんを抱き上げた。