いちごみるく



「到着♪」
「ご苦労様です!(笑)」

自転車から飛び下り、結衣と教室へ向かう。


ガラガラ…

授業の邪魔になってはいけないので、そ~っとドアを開け、自分の席についた。

だけど、静かな教室に先生の声、それは子守歌にしか聞こえなくて、授業中はいつも夢の中だった。



「もう…愛内!起きなさい。いつもいつも、あんたは何しに学校来てんねん?」

重い目を擦りながら声の聞こえる方を見ると、呆れた顔で言う数学の先生。


「帰れって言うてるん?」

冷めた顔で言った。

「そう言ってるんじゃないやろ、あんたは何しに学校来てるねんって聞いてるねん。勉強しに来てるんやろ?…受験生なんやし、もっとシャキッとし!」

そう言い、授業を再開する先生。



めんどくさい…。

別に、勉強しに来てる訳じゃなかった。
友達と言うものに会いに来てる訳でもなかった。

ただの「暇つぶし」
家にいても暇だから。

本当にそんなちっぽけな理由だった。