俺は文化祭振替休日の翌日、お昼休みに沖野先生を呼び出した。

この前、話をしたプールの裏手の誰も来ない所。



「おう。待たせて悪かったな」

先に来て待っていた俺に、沖野先生はそう言って小走りで近付いて来た。



「いえ、こちらこそ、すみません」

俺はペコッと頭を下げた。



「どうした? 今度こそ、恋愛相談か?」

沖野先生はクスクス笑って言った。