そして秘密の〜番外編〜

「美雪、落ち着け」



今のままでは帰せない。

俺は美雪の腕を掴んで、引き止めた。



「ヤダっ、離してっ!」



尚も出て行こうとする美雪を、俺は美雪の腕を掴んでいない方の片腕で、強制的に後ろから抱き締めた。

急に背後に引っ張られた為、美雪がバランスを崩して俺の胸に倒れ込んだ。

俺は美雪を両腕で抱き締めた。



なぁ、美雪。

おまえの気持ちを疑った訳じゃないんだぞ?

俺が自分に自信が無かっただけなんだよ、きっと。



そう思っていたら、腕の中の美雪がカタカタ震えているのに気が付いた。

多分、体が冷え切ってるせいだ。