そして秘密の〜番外編〜

「そうだよな……生きていたら、戻って来るだろうな、美雪の所へ」



昨日、一度は『美雪の隣は、俺の居場所』って思ったけど……。



「もし、あいつが戻って来たら……俺の事は気にしなくていいから……おまえが幸せになれる選択をしてくれ」



俺は心の底から、振り絞るようにそう告げた。

本心であって、本心でない。



美雪には、幸せに笑っていて欲しい。

それが俺の隣なら、それは嬉しい。



でも……。



回りに話す事も出来ない今の俺達の状況で……美雪は本当に幸せなのか?

バレないように気を遣って、大切な家族や親友にまでナイショで……俺と居て、幸せか?

もし、俺と居て『辛い』と感じていて、そこにもし僚二が帰って来たとして……おまえが僚二を選んでも、俺、何も言えない。