そして秘密の〜番外編〜

「涼」

少しの間、黙っていた美雪が、静かに俺を呼んだ。



「なんだよっ」

俺はあっという間に水分で冷たくなったタオルを見て、イラっとして返事をした。

すると、美雪が呟くように言った。



「隆志先輩に、聞いた」



隆志?

思わず手が止まった。

隆志に聞いた……って、昨日の話か?

何を? どこまで?



「どうして、言ってくれなかったの?」

タオルに隠れて、美雪の表情が見えない。