そして秘密の〜番外編〜

俺は美雪の頭だけ自分の胸に、ギュッと抱き寄せた。



やっぱり、このどうしようもない不安な気持ちは、美雪の体温を感じないと消えそうもない。

明日は文化祭の振替休日で、部活動も全面休止。

だから、明日は美雪に会えない。



俺の腕に、胸に、美雪の体温をほんの一瞬感じ……それだけで安堵感に心が落ち着いたので、美雪を腕から解放した。



「じゃぁ、早く戻れよ? 伊藤と佐伯が心配してたぞ?」

俺は笑って片手を上げてそう言い、校舎内へ戻った。