そして秘密の〜番外編〜

ちょっとだけ、美雪に意外な所を見せたい……なんて思ったけど、よくよく考えてみたら、演劇部は出番が終わったらすぐに着替えて反省会だと言っていたのを思い出した。

残念!

でも、逆に俺は出番待ちの間、舞台袖から演劇部の舞台を観ていた。



拍手と共に幕が閉じた。



「美雪~、よかったよ」

俺から少し離れた場所から、佐伯の声が聞こえた。

そっちを見ると、佐伯が両手を広げていた。



「真実~、終わったよ」

そう言って佐伯と抱き合う美雪。



う~ん……人目もはばからずに抱き合えるなんて……おまえら、ちょっと羨ましいぞ。

親友とのハグにまでそう感じる今の俺……きっと『美雪欠乏症』の症状だ。