夢だ! 夢だ!! 夢だ!!! 楽しそうに話しながら去って行く2人の後ろ姿を見て、俺は自分にそう言い聞かせた。 美雪が俺から離れる、なんて……有り得ない! イヤ、違う……そうじゃない。 俺の隣に美雪が居ない事が、想像出来ないんだ。 いつの間に、こんなに当たり前に感じてたんだろう。 出会ってたった1~2ヶ月なのに……。 今までずっと傍に居たような感覚……。 俺は叫ぶ事も、追う事も諦めた。 2人の後ろ姿を見送る。