そして秘密の〜番外編〜

「当たり前だろ? おまえが『イヤだ』って言っても、離れないから覚悟してろよ? それに……俺の方こそ、ありがとう」

その言葉に、腕の中で美雪が少し首を傾げた気配がした。



「本当なら、もっとおまえに普通の恋人同士のようなデートとかしてあげたいのに」

お日様の下で買い物行ったり、映画に行ったり、スポーツ観戦したり……。



「こんなとこしか連れて来られなくて」

確かにいつかは連れて来たい場所だったけど……今日連れて来たのは、今はここ位しか美雪を連れて来れる場所がなかったんだ。



「それなのに、そんな事言ってくれて……ありがとうな」

美雪が俺の腕の中で、首を左右に振った。