そして秘密の〜番外編〜

美雪が拗ねた表情で、俺をチラッと見た。

「嘘ばっかり!」



思わずクスッと笑ってしまう。



「ほーら、やっぱり!」


「まぁまぁ。ほら、早く行かないと、俺の我慢も限界で、大勢の人が居る所でも何するか分かんなくなるぞ」


「りょ、涼!」



俺が逃げるように小走りで移動すると、美雪が怒りながら追って来た。




今はまだ、このままでいい。

本当は恋人同士のように、肩を抱き合って歩いてみたい気もするけど……。



でも。

こうやって、じゃれあっているのが、俺達らしい気がして、俺は笑った。



   ☆   ☆   ☆