そして秘密の〜番外編〜

人込みの中を抜けて、美雪が待っている方へ戻ろうとすると、美雪はキョロキョロと辺りを見回していた。



「お待たせ」

そう声を掛けると、一瞬こっちに目をやったけど、再び辺りを見回す美雪。



「ん? どうした?」

俺がそう訊くと、見回しながら美雪が言った。

「今、誰かに呼ばれたような気がして」



えっ?



「ううん、多分、気のせいだと思う。行こう」



美雪はそう言ったけど、ちょっと気になって俺も辺りを見回した。

けど、知ってる顔は見付からない。