そして秘密の〜番外編〜

「いいの?」

「どうぞ」



美雪の表情が変わってきた。

困惑しながらも、期待するような……。



「……デート?」

遠慮がちに訊くけど、その顔はドキドキワクワクしていた。



そうだよなぁ……普通の恋人同士なら当たり前の『デート』すら出来ない。

『出来ない』と思っていた事が、実現しようとしたら……嬉しいよな?



「“偶然”隣の席だったけど、夜道は危ないので可愛い生徒が心配な先生が送って行く事になり、途中でお腹がすいて食事をしてから帰る……ってシナリオで、どうでしょうか?」

俺が笑顔でそう答えると、美雪は今まで見た事が無い位、無邪気な子供のような満面の笑顔をして、俺に抱き付いてきた。