そして秘密の〜番外編〜

それから数分、沈黙が続いたけど。



「はぁ」

美雪のため息が、微かに聞こえた。



ん?

ため息なんて……どうしたんだ?



偶然、一時停止の所で止まったので、チラッと振り返ると、美雪と視線が合った。

ちょっと淋しそうな表情に見えたのは、気のせいなのか?

もしかしたら、今のこの状況のせいかもしれない。

俺達が付き合っている事を、真佐志に話せないでいるのが、美雪には辛いのかもしれない。



俺はすぐ視線を前に戻した。



やっぱり、辛い思いをさせているんじゃないのか?