まぁ、半分事実で、半分別の意味だけど……。

美雪にバラすと、あの可愛らしい表情の変化が見られなくなるので、ナイショにしておくつもり。



「あっ、沖野先生、おはようございます」

真佐志はやっぱり俺の思った通りの解釈をしているようで、笑顔で挨拶をしてきた。



「おはよう。今日は真佐志も学校か?」

俺は挨拶をして、そう声を掛けた。



まぁ、多分、部活に顔を出すつもりなんだろう。

今日は前期末テスト1週間前の日曜日で、部活動をするのは演劇部とバスケ部だけだ。



「はい。勉強ばっかりだと体が鈍るので」

案の定、真佐志はそう答えた。