そして秘密の〜番外編〜

「涼、好き嫌いは無かったよね?」

俺が近くに居るのに気付かない美雪は、少し大きめの声で後ろ姿のまま訊いてきた。



おまえ、覚えててくれてたんだ。

以前、部活の時にみんなで食事の話題になって、『俺は好き嫌い無く、なんでも食べるぞ』って話してたのを……。



「ああ。もしあったとしても、おまえの手料理ならなんでも食うよ」

美雪がやっと俺が隣に居るのに気が付いて、驚いてこっちを見た。



「さっきから涼の言動が甘々過ぎて、すっごい恥ずかしいんだけど」

ちょっと拗ねたような表情をする美雪。