そして秘密の〜番外編〜

「うん、大丈夫」

美雪はそう返事をすると、水道の蛇口をひねり自分の手を洗ってから、台所用品の位置を確認し始めた。



俺は上着を脱いだものの、シャツの袖口が苦しくて腕まくりしながら、そんな美雪の後ろ姿を見ていた。



夢、じゃないよな?

俺の妄想の世界、じゃないよな?

美雪が俺ん家に来て、しかも台所に居るって……。



俺は現実である事を確かめたくて、ゆっくり美雪に近付いた。