そして秘密の〜番外編〜

「甘えん坊」

「だって……」



俺の言葉に、美雪はそう言ったまま黙り込む。

分かるよ、全部言わなくても。

久し振りだもんな、こんなに近くに居られるのは。

でも。



「俺だって、ずっとこうして居たいけど」

「けど?」

「俺のお姫様には、魔法の時間が終わるタイムリミットがあるからさ」



真佐志が帰って来る前に、美雪は家に帰らなければいけないんだから。



美雪がやっと気が付いて腕を緩めたので、俺もおでこを離して美雪を見た。