そして秘密の〜番外編〜

今年の夏……美雪に出会ってなかったら、俺はどうしていたかなぁ?



きっと俺と美雪の性格では、『教師と生徒』として出会っていたら、『恋愛』は出来なかっただろう。

もしお互いに惹かれたとしても、多分、『可愛い生徒だから』『いい先生だから』と、お互いに違う理由を見付けて、自分の気持ちを誤魔化していただろう。



あのタイミングで出会わせたのは……やっぱり、僚二なのか?

美雪の事が心配で、俺に託したんじゃないのか?

いや……もしかしたら、恋愛に興味が無かった俺の事も、心配したのかな?



俺は美雪の顔が見たくて、腕を緩めて美雪の肩を持ち、クルッと俺の方を向かせた。

美雪がちょっとウルウルした瞳で、俺を見上げていた。